はじめに
不登校の子どもを支える時間が長くなるほど
家庭の中の空気が大切になります。
私自身も、息子が学校へ行けなくなってからというもの
家の中が静まり返る日々に息苦しさを感じていました。
けれど今振り返ると、
家の空気を整えることで、子どもの心もゆっくり変わっていきました。
① 「安心の空気」をつくる
家庭が安心の場所であること。
それが、不登校期の最大の支援になります。
・小言や「また寝てるの?」といった否定語を減らす
・家の中での沈黙も受け流す
・リビングの照明や温度を心地よく保つ
親が穏やかでいることで
家の空気は驚くほど変わるのです。
② 「緊張をほどく習慣」を入れる
学校に行けない時間は、
子ども自身も罪悪感や緊張で固まっています。
私は毎朝息子の部屋に向かって
「おはよう」を言うことを習慣にしました。
返事がなくても構いません。
声のトーン、照明の温かさ、部屋の温度。
そうした生活の温もりが、子どもの心をほぐしてくれるのです。
③ 「親のリズム」を保つ
子どもの生活に合わせすぎると
親が疲れてしまいます。
夜中起きている我が子を心配しすぎたり。
食事の世話を焼きすぎたり。
けれど、親が自分のリズムを整えておくことは
家庭を保つ意味でもとても大切です。
子どもが少しずつ動き出した時
戻る場所のリズムがあるかどうかで
安心感が全く違ってきます。
いま思うこと
家の空気は、子どもの心を映す鏡です。
焦りや緊張ではなく
穏やかさと信頼が流れる家庭にしていくこと。
それが、親にできる最高のサポートだと思うのです。

コメント