新人担任の「優しさ」に追い詰められた日|不登校と学校対応

二学期初日から、「腹痛で」学校に行けなくなった息子。
そしてその日から学校との連絡のやり取りが始まりました。

担任の先生は私より少し上の女性の先生でした。長い間の講師を経て、初めての担任。
とても細やかで優しい先生。優しくて新人担任だからこそ頑張って連絡をくれました。

わたしが知りたくてもわからないことを、その先生が繰り返しわたしに聞きました。

「どうしてこれないかわかりませんか?」
「なにかあったんですか?」
「誰かともめたりしたとか言っていませんか?」

『わたしが聞きたいよ』
だけど、家の中でわたしは息子に同じことをしていました。

先生は毎日連絡をくれました。
夕方になると、わたしは何度も電源を切りたいと思ったし、家のインターホンからも逃げたくて仕方がありませんでした。
話すことがないのにわざわざ寄ってもらうことも申し訳なく思っていたはずなのに、
段々とわたしは先生を重荷に感じるようになりました。
ただひたすらに先生に謝るふりをしながら、

『なんて言えば納得してくれるんだろう』
『大げさに謝れば、電話してこなくなるかな』

それでも先生はその日のプリントや通信。教科書やテストを持ってきてくれました。
他にも、クラスの子に寄せ書きを集めて持ってきてくれたり、ビデオレターのDVDもつくって持ってきてくれました。
丁寧に梱包されて先生のきれいな字で『待ってるよ』と書かれたカードが入っていました。

私はそれを手に取りしばらく眺めて、そのカードをゴミ箱に捨てました。
DVDは捨てませんでした。ビデオレターを見れば、息子を追い詰めた犯人がわかるのではないかと思いました。
みんなが寝静まった夜中に泣きながらビデオレターを見ました。
『どうしてうちだけ。みんなどんな気持ちでやらされてるの』

DVDに息子の親友だった子が映りました。
見ていられなくなって消しました。
息子には見せられないと感じたそれを、
家族に見つからないように、わたしの持っている本の間に差し込みました。

そして担任の先生もお手上げになったのか、
わたしにスクールカウンセラーから電話が来るようになったのです。

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