不安の解体『親が先に落ち着くため』のノート

はじめに

不登校が始まると、頭の中に「もしも」が行列を作ります。

全部を同時に相手取ると心が折れるから

『一つずつ“分解→観察→仮の結論』を試してみてください。

ここは答えを決める場ではなく

親の呼吸を整える場として読んでみてください。


子どもが「どうなるのか」という不安。

いちばん曖昧で、いちばん重い不安です。


分解:進学・就労・生活スキル・人間関係・心身の回復。

観察:今日の表情・睡眠・食事・会話の量。

仮の結論:「“未来ぜんぶ”ではなく“今日の安定”に投資」

未来は今日の積み重ねでしか形にならないのです。


ひきこもるのかという不安。

分解:家の中の居場所/外出のハードル(玄関・庭・コンビニ・公園…)

観察:部屋から出る回数、家の中での移動。

仮の結論:「外」にこだわらず、動線の一段下げからはじめます。

玄関まで来たら勝ち、庭に出られたらhappy。というゆる思考でいきましょう。


勉強は?受験は?

分解:教科学習/期限(内申・出願・試験)/代替ルート(検定・通信・高認)

観察:集中が続く時間/嫌がらない教材の種類。

仮の結論時間軸を横に倒す

今は学力の維持より学習への嫌悪感を育てないを優先してみてください。


毎日家にいるのは大丈夫?

分解:体内時計/活動量/刺激の種類。

観察:起床・就寝が同じ幅に収まっているか/日中の座位時間。

仮の結論可動域を1日5%広げる

同じ家でも、座る場所・やる行為を小さく変えるだけで十分なのです。

小さな目標が大事です。


日光に当たっていないけど平気?

分解:起床直後の光/日中の明るさ/夕方以降の暗さ。

観察:朝のカーテン・ベランダ1分・窓辺で本/夜の照明の色温度。

仮の結論:直射”でなくてもいい 窓辺の自然光でOK。

秒単位から開始できるといいですね。


だれとも話していないけどいいの?

分解:話す相手(親/兄弟/ペット/オンライン匿名)/話す形(声・文字・表情)

観察:スタンプ一個でも“発信”は成立。

仮の結論:会話=声だけじゃない。

メモ、うなずき、絵文字も十分な接続なのです。


部活はどうする?

分解:退部/休部/名簿だけ在籍。

観察:部の話題を出した時の顔つき。

仮の結論:「退部=終わり」ではない。

“出入り自由”の選択肢を学校側と共有しておくと、心の逃げ道になります。


友達はどうなる?

分解:現在のつながり/過去のつながり/これから出会う場。

観察:ゲーム・趣味・配信など共通話題の有無

仮の結論クラス外の出会いがむしろ相性がいいことも多いそうです。

時期は親が決めたりしない。見守り鉄則です。


親(わたし)だけと話していて大丈夫?

分解:依存/安心基地/第三者の役割。

観察:親以外の情報源(動画・本・匿名掲示板)

仮の結論まずは“安心基地”の充填

満たされれば自分から他に接続するようになることも多いです。


不安を閉じる儀式(毎日1分)

  • 今日の不安を一個だけメモ
  • その不安の『いま取れる動き』を10秒で書く(連絡しない/窓を開ける/声をかけない、も含む)
  • 最後に「今日はここまで」。ノートを物理的に閉じる

未来の巨大な問題は、今日の1ミリの行動でしか削れないのです。


いま思うこと

不安は消そうとすると増えます。

分解すると小さくなります。

親が落ち着くと、子どもの目に“安心の色”が戻ります。


それが次の一歩の合図なのです。

焦らずゆっくり。

小さな不安をつぶしていきましょう。

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