はじめに
子どもが不登校になると
親は必ずといっていいほど自分を責めます。
「もっと優しくできたら」「怒らなければ」「何かを見逃したのでは」──。
私も長い間、罪悪感を抱えていました。
けれど、その感情にはちゃんと理由がありました。
罪悪感の正体は「愛情」
親が感じる罪悪感の多くは、
実は深い愛情の裏返しです。
子どもを大切に思うからこそ、
「自分のせいで傷つけたのでは」と感じてしまうのです。
でも、子どもが不登校になる背景はひとつではありません。
家庭・学校・人間関係・性格──複数の要因が重なって起きるもの。
“親だけの責任”ではないのです。
情報検索が罪悪感を増やすこともある
不登校の渦中
私は夜な夜なスマホで「不登校 親のせい」と検索していました。
出てくるのは「甘やかしてはいけない」「親が変わるべき」といった言葉ばかり。
読めば読むほど、心が沈みました。
情報は力になるけれど
タイミングを間違えると毒にもなる──あのとき実感しました。
自分を責めるより、整える
罪悪感の沼から抜け出せたのは、
「整えること」に意識を向け始めてからです。
部屋を片づけたり、料理をゆっくり作ったり。
自分の呼吸を取り戻す時間をつくると
不思議と子どもの表情もやわらぎました。
親が落ち着いていることは、子どもにとって“安全基地”の証なのです。
罪悪感を小さくする習慣
・「できなかったこと」より「今日できたこと」を書き出す
・1日1回、自分をほめる
・子どもの様子を“評価”ではなく“観察”で見る
こうした小さな習慣で、
心の中の「ごめんね」が「大丈夫」に変わっていきました。
いま思うこと
罪悪感は、親としての愛情の深さの証です。
でも、そのまま抱え続けると
自分も子どもも動けなくなります。
責めるよりも、整える。
落ち込むよりも、呼吸を整える。
その積み重ねが、親の再生の第一歩になります。

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