不登校の時期を経て
親と子の関係は一度“止まる”ように感じます。
でも本当は、壊れたのではなく
「関係の形が変わる途中」だったのだと、今なら思います。
以前の“支える”とは違う関わり方
あの頃の私は
子どもを「支える=守る」と思い込んでいました。
何かをしてあげること、先回りすること
全部が愛情の証だと思っていたのです。
でも、子どもが自分の足で立ち始めたとき
その支え方は邪魔になることもありました。
いまの私がしているのは
「支える」よりも「見守る」こと。
信頼は、手放す勇気から生まれるのだと知りました。
“親子で再出発”の合図
息子が笑うことが増えて
少しずつ自分の世界を持ち始めた頃
私の中にも新しい感情が芽生えました。
「この子の人生は、この子のものだ」
その実感と同時に、
「私の人生も、まだ続いている」と気づいたのです。
もう一度、“親”をやり直す
子どもを見て焦っていたあの頃の私は、
「親として完璧でなければ」と思っていました。
でも、不登校を通して気づいたのは
“親も成長途中の存在”だということ。
完璧じゃなくていい。
間違えても、やり直せる。
それを見せることこそが、
子どもにとっての「生き方の見本」になるのだと思います。
いま思うこと
不登校をきっかけに、
私たちは“家族”を作り直してきたのかもしれません。
会話のテンポも、距離の取り方も、以前とは違う
でもその分、前よりも素直に笑えるようになりました。
壊れたように見えた時間の中に、
本当は再生の設計図が隠れていた。
親子関係はやり直せる。
ちゃんとゼロからではなく続きから。
止まっていた時間の先に、
新しい関係のページがちゃんと待っていたのです。

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