不登校の時間がくれた気づき──親が「自分の再出発」を始めるとき

はじめに

不登校の子どもを支える時間の中で

親もまた止まります。

仕事も、趣味も、友人関係も──

すべてが一時停止するように感じます。

私自身もパートを辞め

ママ友との連絡も取らなくなってしまいました。

けれど、その「止まる時間」は

親自身が再出発の準備をするための大切な期間でもありました。


親が止まることの意味

不登校の渦中では

子どもの未来を考えるあまり

自分の人生を置き去りにしてしまいがちです。

でも、親が元気でいることこそが、最大の支援です。

実際に息子が少しずつ回復していく姿を見ながら、

「わたしも何かを始めたい」と思うようになりました。


小さく“自分を取り戻す”ことから

・朝の散歩を再開する
・昔好きだった本を1ページだけ読む
・コーヒーをゆっくり淹れてみる

こんな小さな行動でも

「自分の時間」が戻ってくる感覚がありました。

子どもが再び世界へ歩き出すように

親もまた少しずつ“自分の世界”を取り戻せばいいのです。


「罪悪感」を超えて動く

不登校の期間が長くなるほど

「自分だけが動いてはいけない」

と感じる親御さんは多いと思います。

でも、それは違いました。

親が楽しそうにしている姿は、子どもにとって安心のサインになるのです。

難しいかもしれませんが

自然に笑える時間があることで子どもにも伝わるものがあるはずです。


未来は一緒に動き出す

親が再び外の世界とつながり始めると

子どもも少しずつ社会への関心を取り戻していきます。

これは偶然ではなく、「安心の循環」です。


いま思うこと

不登校の時間は、子どものための時間であり

同時に親の再生の時間でもありました。

「子どもが動き出したら、私も動こう」ではなく、

「私が動くことで、子どもにも風が届く」。

その順序の逆転が、親子の再出発を加速させてくれるのだと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次